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いびき・睡眠時無呼吸症候群の診断

睡眠時無呼吸症候群とは、
・眠っているときに呼吸が10秒以上止まってしまう・呼吸する力が半分以下になってしまい(厳密な精密検査での定義は省略)、眠りの質の悪化や生活習慣病や心筋梗塞や脳梗塞などの虚血性疾患の悪化・発症に悪影響をあたえることのある病気です。

・睡眠障害国際分類第3版(ICSD-3)基準では、一泊の泊まりの検査(polysomnography:PSG)だけではなく、検査室外睡眠検査(Out-of-center sleep test:OCST、自宅での簡易検査)で、

 >PSGでは睡眠時間1時間あたり、
 >
OCSTでは検査時間1時間あたりで、
5回以上の無呼吸・低呼吸などの呼吸イベントを認めることに加えて、
以下の症状、

1)眠気や爽快感の無い睡眠、疲労感、不眠症状
2)呼吸困難感などで覚醒
3)ベッドパートナーなどから、睡眠中の習慣的ないびき・無呼吸を指摘される
4)高血圧、冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)、脳血管障害、うっ血性心不全、心房細動、2型糖尿病、気分障害(うつ)、認知機能障害の診断
のいずれか1つでも認めた場合、

あるいは、1)〜4)の症状が無くても、PSGでは睡眠時間1時間あたり、OCSTでは検査時間1時間あたりで、15回以上の無呼吸・低呼吸などの呼吸イベントを認める

ことで、「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」の診断になります。

 ただし、保険適応での治療方針を決定するためには、OCSTで呼吸イベント(無呼吸・低呼吸)が40回/時間未満の場合は、PSG検査を行うことが必要です。
 OCSTで呼吸イベントが40回/時間以上の場合、保険適応でCPAPによる治療を開始できますが、PSG検査でより詳細に呼吸イベントの特徴(眠りの深さや寝相体位での変化)を見極めることが推奨されています。

 なお、いびきだけで、PSGやOCSTで無呼吸・低呼吸イベントを認めない「単純性いびき」の場合は、保険適応での治療対象にはなりません。

検査や治療の詳細は、「検査について」「CPAPについて」をご覧ください。

 

【院長の「睡眠時無呼吸症候群」に関する業績】
医学系雑誌

・中村真樹、井上雄一:睡眠時無呼吸症候群. 心療内科, 12(5):361-368, 2008
・中村真樹、井上雄一:睡眠時無呼吸症候群と睡眠薬. 精神科治療学, 24(7): 827-833, 2009
・中村真樹、井上雄一、睡眠時無呼吸治療の実際、メディカル朝日 41(3):22-24, 2012

論文(共著含む)
・Nakamura M,
Yanagihara M, Matsui K, Kobayashi M, Inoue Y: Brain microstructural alterations in patients with severe obstructive sleep apnea: a preliminary diffusion tensor imaging study. Sleep and Biological Rhythms, 2017(online 28 Jul 2017)
・Kobayashi M, Namba K, Tsuiki S, Nakamura M, Hayashi M, Mieno Y, Imizu H, Yoshikawa A, Sakakibara H, Inoue Y. Validity of sheet-type portable monitoring device for screening obstructive sleep apnea syndrome. Sleep Breath 2013; 17(2):589-95

・井上雄一(分担研究者)、中村真樹、駒田陽子、難波一義、小林美奈、對木悟:分担研究報告書 パニック障害と閉塞性睡眠時無呼吸症候群合併例における鼻腔持続陽圧呼吸療法のパニック症状に対する効果. 厚生労働科学研究費補助金(こころの健康科学事業)精神疾患に合併する睡眠障害の診断・治療の実態把握と睡眠医療の適正化に関する研究 平成20年度総括研究報告書、pp.81-87, 2008

学会発表(共演含む)・学会講演
・小林美奈、難波一義、中村真樹、對木悟、井上雄一:閉塞型睡眠時無呼吸症候群スクリーニングにおけるマット型無呼吸計測装置(SD-101)の有用性、第34回日本睡眠学会、大阪(2009.10)

・中村真樹、望月芳子、浅岡章一、西田慎吾、伊藤永喜、高江洲義和、植木洋一郎、林田健一、井上雄一:重度閉塞性睡眠時無呼吸症候群の注意・意欲障害、第37回日本睡眠学会、東京(2012.6.28)
・小林美奈、難波一義、西田慎吾、伊藤永喜、中村真樹、對木悟、井上雄一:日本人男性における睡眠時無呼吸患者の予測に有効な身体的所見は何か、第37回日本睡眠学会、東京(2012.6.28)
・中村真樹、望月芳子、浅岡章一、西田慎吾、伊藤永喜、高江洲義和、植木洋一郎、林田健一、井上雄一:重度閉塞性睡眠時無呼吸症候群の臨床所見と脳微細構造異常の関連、第38回日本睡眠学会、秋田(2013.6.28)
・小林美奈、伊藤永喜、栁原万里子、中村真樹、對木悟、井上雄一:日本人男性における中等度以上の睡眠時無呼吸患者の予測に有効な身体的所見は何か、第39回日本睡眠学会、徳島(2014.7.2-4)

日本学術振興会科学研究費助成事業
閉塞性睡眠時無呼吸症候群に伴う脳微細構造変化と眠気・認知機能障害の関連(研究課題番号:23791374)、若手研究(B)、精神神経科学、2011-2012年度

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