睡眠障害とは、日常生活や健康に対して影響する眠りに関する問題のことで、「眠れない」(不眠)、「起きられない、日中の眠気」(過眠)、「睡眠中のいびき・呼吸停止」、「睡眠前ないし睡眠中の異常感覚・異常運動」、「寝ているときの異常行動」、および「昼夜逆転などの睡眠覚醒できる時間の異常」があります。
ICSD-3(睡眠障害国際分類)では、睡眠障害は7項目約90種類に分類されます。 1)不眠障害:慢性不眠障害、短期不眠障害など 2)睡眠関連呼吸障害群:閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)など 3)中枢性過眠症群:ナルコレプシー、特発性過眠症など 4)概日リズム睡眠・覚醒障害群:睡眠相後退症候群(DSPS)、時差障害、交代勤務障害など 5)睡眠時随伴症群:レム睡眠行動障害(RBD)など 6)睡眠関連運動障害群:むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群、RLS)、周期性四肢運動障害(PLMD)など 7)その他の睡眠障害
寝付けない、途中で目が覚める・早く目覚めてしまうという不眠の症状は、ストレスや熱帯夜などの就寝環境、不規則な生活、体の病気による不快感などが原因でおきるので、その原因を見極めることが重要です。
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いびきに伴い、眠っているときに気道が閉塞し、呼吸が弱くなったり止まるため、眠りが浅くなり、日中の眠気、寝起きの悪さ、疲労感(寝ても疲れが取れない)の原因になります。
起きていなければいけない時に、強い眠気を自覚したり不本意に寝落ちしてしまう症状です。睡眠不足や不規則な生活、眠りの質を悪くする病気、眠気を起こす薬が原因になることもあります。「過眠症」の確定診断には客観的な検査が必要です。
夜ふかしや徹夜、交代勤務を続けたことで体内時計に乱れが生じ、社会生活を行う上で望ましい時間に自然に寝付けず、そのため、起きなければいけない時間に起きられず、無理に起きると日中の強い眠気・居眠りの原因になります。
いわゆる寝ぼけ症状のことで、夢を見るレム睡眠の時に夢に合わせて寝言・行動してしまうレム睡眠行動障害や、夢見に関係なく半分眠っている状態で歩き回ったり(ノンレムパラソムニア)、寝ぼけ食い(睡眠関連摂食障害)があります。
夜、眠ろうとすると、足(時に腕や腰回り)に妙な不快感が起き、それが気になって寝付けないという不眠(入眠困難)の原因になります。
睡眠障害国際分類(ICSD-3)の診断基準をもとに診断・治療を行います。必要により、提携先の「医療法人社団絹和会 睡眠総合ケアクリニック代々木」に精密検査を依頼することもあります。
どの病気・症状も、早期発見・早期治療が回復の近道です。「眠れない」、「起きられない」、「日中、眠くてつらい」、「イビキを指摘された」など「眠り」に関する悩みや、「気分がすぐれない」、「鬱っぽい」、「人前や人混みや狭いところで不安・緊張しやすい」など、「抑うつ」「不安」「パニック症状」が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。